(2015.04.02) |
マックリー ローラ
国際交流員
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今岐阜では、桜がとても綺麗に咲いていて、お花見の季節となりました。「イギリスには桜がありますか?」とよく聞かれますが、実はイギリスにも日本の桜がたくさんあります。しかし、「お花見」という文化はありませんので、「春と言えば、桜ですね」ということはありません。
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その代わり、「イースター」(復活祭)という大きな祭りがあります。イースターは元々キリスト教の祭りなので、キリスト教の国ならどこででも祝っています。しかし、今ではキリスト教だけではなく、多くの国の文化の一つとして祝うこともあります。特に、「復活祭」ということで、寒い冬の後の自然の「復活」や、春に生まれる羊などの新しい命を祝することが多いです。故郷のイギリスでは、春になるとラッパズイセンがどこにでも咲き始め、日本の桜のように春の印になりますが、これもイースターと深く関係していて、ラッパズイセンがイースターの花の一つとして考えられています。
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復活祭の風習は国によりますが、イギリスでは教会に行くほか、子供に卵型のチョコレートを渡します。卵の形をしているのは、「新しい命」という意味を持つからです。ウサギもイースターのシンボルの一つですが、春に子ウサギがたくさん見られるため、これも卵と同じ意味を持っています。他にも、子供たちが頑張って隠されたチョコレートの卵を探す競争も行われます。復活祭の日付は毎年変わりますが、必ず日曜日になるので、英語では「Easter Sunday」と呼ばれています。しかし、イースターの日曜日のほかにも、特別な意味を持つ祝日がイースターの時期にいくつかあります。例えばイギリスでは、復活祭の前の金曜日に「ホット・クロス・バン」という甘いパンを作ったり、お店で買ったりして、家族や友達と一緒に食べます。
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今年の復活祭は4月5日の日曜日です。ぜひ岐阜でも復活祭を楽しんで下さい!
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