(2015.08.31) |
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国際交流員
ローラ・マックリー
今回の「イギリスのちょっと変わった夏の行事」は、北イングランドにあるダービーシャー州の伝統的な「ウェル・ドレッシング(井戸祭り)」です。
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「ウェル・ドレッシング」とは、大きな絵を描くように花びらや葉っぱなど、自然の素材だけで町中の井戸を飾るお祭りのことです。14世紀から毎年の夏に行われる伝統的な行事で、夏の時期にダービーシャー州の田舎の町を訪ねると、鮮やかな花びらで飾った井戸がたくさん見えます。主にキリスト教の教えをテーマにした絵が作られていますが、最近では平和を祈るメッセージや、地域の振興を願う飾り物も多くなっています。
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この風習の由来はよく分かっていないようですが、ペストで悩まされていた昔の人々にとっての綺麗な水のありがたさから生まれたものではないかと考えられています。
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暑い天気が続いている中、いつでも美味しい水が飲めることに感謝する気持ちは現在でもよく分かるものです。皆様も秋になるまで水分を十分取って、暑い夏を清々しく乗り越えましょう!
写真:WhaleyTim, reproduced under CC BY-SA 3.0
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