(2023.07.25) |
令和3年10月から、岐阜県国際交流課で国際交流員を務めたリトアニア出身のギェドレさんが7月に退任されます。ギェドレさんはこの2年間、岐阜とリトアニアの架け橋として活動してきました。岐阜とリトアニアの関係は、ギェドレさんの活躍により、さらに強くなりました!
ギェドレさんは、当センターで多文化共生サロンを開催しました。令和3年12月に、フランス出身の国際交流員とブラジル出身の国際交流員と一緒に、クリスマスのイベントを開催しました。
今年3月にはリトアニアのお面を作りました。そのお面は、リトアニアで2月下旬に開催されるUžgavėnesというお祭りのために作られるものです。その祭りには、冬の終わりを祈ります。リトアニア人はお面をつけて、お祭りを楽しみます。
令和5年4月に、私(アリア)と一緒に、リトアニアとイギリスのイースター(復活祭)のイベントを開催しました。リトアニアでは、イースターをお祝いするためにイースターエッグを飾ります。生卵に葉っぱを貼って、玉ねぎの皮を入れたお湯で茹でます。葉っぱを貼った部分が染まらず模様ができます。令和4年4月に八百津町で「やおつカジュカス」が開催された時に、ギェドレさんは玉ねぎの皮を使った、リトアニアの伝統的な方法でイースターエッグを染めました。
岐阜・リトアニア友好協会の活動も行いました。去年と今年のハローギフ・ハローワールドのイベントので、リトアニアの民芸品などを展示しました。ギェドレさんは何回も学校訪問して、リトアニアについて教えて、生徒たちと遊んでいました。イベントの間、ギェドレさんは綺麗な衣装を着ていました。リトアニアに関するメインのイベントは、「リトアニアNOW」です。今年6回目の開催となる「リトアニアNOW」は、幅広くリトアニアについて紹介するフェスティバルです。「リトアニアNOW」の一環として「リトアニア料理フェア」、「リトアニア物産フェア」、また、岐阜県内の各地でリトアニア文化講座が行われました。オープニングイベントから始まり、1か月ほど続く「リトアニアNOW」は、皆様にリトアニアを旅したかのような経験を提供する催しとなっています。
リトアニアはヨーロッパにある遠いバルト三国の一国ですが、ギェドレさんの活躍により、岐阜県の皆さんはリトアニアを知る機会を持つことができました。
☆国際交流員としての思い出をギェドレさんにインタビューしました☆
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Q 岐阜県内の好きな場所はどこですか?
「岐阜県は自然に恵まれており、息をのむほど美しいところがたくさんあります。岐阜城をはじめ、白川郷や高山、そして馬籠宿などは何回も訪れたくなる名所です。特に、動物が大好きな私にとっては奥飛騨にあるクマ牧場は一番印象に残りました。可愛いクマちゃんに餌を与えたり、クマの赤ちゃんと写真を撮ることができましたので、今まで経験したことがなかったことを経験する良い機会になりました。」
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Q 国際交流員の業務の中で一番好きなことは何でしたか?
「国際交流員の仕事は、多くの人に自国を紹介できる機会に恵まれています。リトアニアのような、あまり知られていない国出身の私にとっては、それはとても貴重な機会でした。私は国際交流員を務めていた間に、リトアニアの文化や歴史を紹介する機会をたくさんいただきました。その時に、イベント会場に多くの方々にお越しいただけたことは大きな喜びであり、イベントに参加してくださった方々と個別にお話しすることが何よりも好きでした。私にとってはリトアニアを紹介することだけではなく、リトアニアに興味を持ってくださった岐阜県民のことを知るのは、一番やりがいがあることでした。」
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☆リトアニアの基本情報☆
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首都:ビルニュス
人口:280万人
密度:65,300平方キロメートル
人口密度:1平方メートルに、43人
言語:リトアニア語(主にローマ字を使っている。二重音字、アクサンもある)
政治:議会制民主主義、大統領は元首、首相もいる。2004年からEU(欧州連合)加盟国
通貨: ユーロ(2015年から)
宗教:国教がないが、主にキリスト教のカトリック教会(およそ人口の75%)
歴史:昔のリトアニアは大公国であり、力のある国でした。14世紀までリトアニアの主要な宗教であったペイガニズムは国外の圧力で失われ、代わりにキリスト教が広がりました。リトアニア大公国はヨーロッパの中では昔の宗教を一番長く保つことができ、一番遅くキリスト教を受け入れた国だと言われています。リトアニアの近代史ではロシア帝国、その後、ソヴィエト連邦に占領された時期が長く続き、リトアニアが独立を回復できたのは、33年前の1990年3月11日です。リトアニアはまだ若い共和国ではありますが、国際社会に貢献できるよう全力を尽くしています。
国旗:
写真の説明:左上から右下まで
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